近年、参列者を家族や親しい方に限定して行う「家族葬」を選ばれるご家庭が増えています。 落ち着いた雰囲気で故人を見送れる一方、後になって「もっとこうすればよかった」と感じる方もいらっしゃいます。 ここでは、家族葬を検討する際に知っておきたい5つのポイントを整理します。
なお、家族葬と混同されやすい言葉に「密葬」があります。葬儀が松の内にかかる場合や、故人が著名人・ 企業の役員などで後日あらためて公の葬儀を行う場合には、身内だけで先に葬儀を済ませて火葬に付す 「密葬」が選ばれることがあります。この場合、日をあらためて遺骨をもって「本葬」を行うのが特徴です。 一方「家族葬」は、広い範囲に声をかけず家族中心で葬儀を行うことを指し、後日の本葬は行いません。 この「後日の本葬があるかどうか」が、両者の大きな違いです。
①「家族葬」に明確な定義はない
家族葬という言葉に、法律上・業界上の厳密な定義があるわけではありません。参列者数十人規模を家族葬と呼ぶ 葬儀社もあれば、ごく近しい親族数名のみを家族葬と呼ぶ場合もあります。「家族葬」という言葉のイメージだけで 決めず、具体的にどの範囲までお呼びするのかを、事前に葬儀社とすり合わせておくことが大切です。
②参列をお断りする方への配慮が必要
家族葬は参列者を限定するため、お呼びしなかった方から「なぜ知らせてくれなかったのか」と後日戸惑われる ケースがあります。訃報の伝え方や、後日の弔問・香典のお断りの仕方について、事前に方針を決めておくと、 落ち着いて対応できます。
③費用が必ずしも安くなるとは限らない
「家族葬は小規模だから安い」というイメージがありますが、香典を受け取る人数が少なくなる分、 結果的にご家族の実質負担が大きくなる場合もあります。プランに含まれる内容と、別途費用がかかる項目を 事前に確認しておくことが重要です。費用の内訳については「葬儀費用の内訳を知る」で詳しく解説しています。
④菩提寺・宗教者への配慮
菩提寺がある場合、家族葬であっても事前に相談し、了承を得ておくことが望ましいとされています。 規模を小さくすることについて、宗教者側の考え方も確認しておくと、当日のトラブルを避けられます。
⑤事前相談で方向性を整理しておく
家族葬を検討する際こそ、事前相談が役立ちます。参列者の範囲、費用感、菩提寺との関係など、 決めるべきことが多いからこそ、時間のあるうちに加盟葬儀社へ相談し、整理しておくことをお勧めします。
家族葬は、故人やご家族の意向に沿った、落ち着いたお見送りの形として選ばれることが増えています。 後悔のない選択にするためには、「なんとなく家族葬」ではなく、具体的な範囲や費用、周囲への配慮まで 含めて検討することが大切です。迷ったときは、お気軽に加盟葬儀社へご相談ください。